kazマックスグローバーレッド

あの夜、マイアミでのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)
3.8
カシアス・クレイがヘビー級王者になりモハメド・アリに改名した1964年。マルコムX、ジム・ブラウン、サム・クックら4人がモーテルの1室で人種問題について議論した一夜の群像劇。

ジム・ブラウンはアメフト選手から俳優に転身したパイオニア的存在でOJシンプソンのパイセン。先日見た『バトルランナー』ではシュワちゃんを狙い 火炎放射器をぶっ放す刺客役や『マーズ・アタック』ではパム・グリアの旦那役で古代戦士の衣装を着て宇宙人達を素手で殴り倒すオヤジ役が印象的でした。

サム・クックはミクロサイズのマシーンに乗って人体内に入り込む映画『インナースペース』でロッド・スチュワートが歌う主題歌「ツイストで踊り明かそう」のオリジナルを歌ってた人。この曲よく聴いてました。彼もマルコムXと同様に若くして亡くなってるので、存命だったら更に印税成金だったんでしょうね。死後も白人へのカバー楽曲提供か…


激動の時代と言われた60年代。カシアスが「教会で爆死した4人の少女」の事を話していたのは『グローリー/明日への行進』でも描かれていて、そこではキング牧師とマルコムXの方針が対象だった。そしてモハメド・アリ、ジム・ブラウン、サム・クック、それぞれの人種差別に対する考え方と生き様があったのでした。