不意に放たれる銃弾、ポラロイドカメラの光とフライパンの鈍い殴打の暴力はざらざらした不穏に幾許かの懐かしさも滲む。昔の友人はやくざにもなりオタクにもなり再会する。辺境でもなく都会でもない山と海峡の北九州のユニオンは「プリズナーNo.6」のように抜け出せない。
片腕のないやくざ光石研の精薄の妹、辻香緒里がぼおっと見つめるテレビ画面のなかのドラマ。女を裏切り去って行く長髪の男として監督本人が出演してなかっただろうか。
まだ誰にも確認していない。
とツイッターに書いたら、さっそく仙頭プロデューサーと篠崎誠監督から、あれは青山真治ですとの回答。ありがたい。
