Helplessの作品情報・感想・評価

「Helpless」に投稿された感想・評価

『ユリイカ』、『サッド・ヴァケーション』と北九州3部作と呼ばれるの作品の1つ。
そのへんに落ちていた暴力をつい拾ってしまったというような作品で、開放されたカオスの連鎖反応を見ることができる。
父の自殺をきっかけに、白石健次(浅野忠信)の行き場のない暴力性が爆発する、静かで恐ろしい物語だ。もちろん健次だけでなく、ヤクザの松村安男(光石研)や他の人たちもどちらかというと衝動的に暴力的な行動を取り、行き場のない自分たちから逃げられないでいるのだ。日常に潜む人間の暴力性を健次という媒体を借りて表現している。そして、「Help Me」と書かれ、ミイラ化した自分の腕を持ち歩く安男も暴力の象徴として存在するが、その奥底で助けを求めていることを表現している。
その対比として、安男の妹である松村ユリ(辻香緒里)だけが一人、暴力から離れた位置でうさぎの世話をしている。だからこそ、健次も安男も彼女を守ろうとするのだろう。そして安男がユリを撃とうとした時点で安男はどうしようもないと諦めてしまったのだろう。どこからも逃れられないことを悟ってしまったとき、"死"が存在するかのような感じで描かれるのだ。
ラストシーンで安男が車に乗り、歩く健次とユリを追い越していく、その表情はどこか決意というよりも助けられないということを知ってしまい固まってしまったかのような怖い顔をしている。
そして、助けることも助けられることもできなかった健次の物語は『サッドヴァケイション』に続く。
ROHTO

ROHTOの感想・評価

3.8
過去の記録。高校3年の冬。
受験最後の日に鑑賞。
キレッキレ時代の浅野忠信に恐らく始めて触れた作品。
青山真治の長篇第一作ということでいいのかな
プリズナーNo.6って、懐かしいな
青山×仙頭の対談でカメラマンたむらまさき の空撮エピソードが楽しかった
c

cの感想・評価

3.0
フィルム繋いで映写機回して朝試写。
この時点でだいぶ達成感あるし、別に面白くなくてもいいって思いながら見てしまう。

夏がむくっとたちあがり、男の匂いがした。暑くて曖昧な思考になりそうな中に潜むのは、冷たくて熱い狂気。同じところをぐるぐると回っているような感覚。海のない街の夏、僕らはいったい何者?
まさみ

まさみの感想・評価

1.1
わけがわからへん終始頭に?が浮かんでた。邦画の嫌いなとこ詰め合わせにしか思えへん
さっぱり理解できひんけどレビューわりと高めやねんなぁ〜〜シンプルに私には合わなかったということでしょう、
某映画でも思ったけどほんま価値観はいろいろやで…
暴力が行き交っているのに感情は確実に抑え込まれてる。
そんな狂気に溢れすぎた世界の中で何かしら皆んな欠陥を抱えているが、空気の読めない秋彦が冷静な目線をあたえてくれる。
そしてその秋彦が現れるトンネルのシーンがいい。
暗闇から明らかな狂人の登場っぽい演出で光の当たる場所へやってくる。
彼が健次を暗闇から引き出してくれる役割を担うことを単純明快に示す。
dude

dudeの感想・評価

3.7
心地良さよりか寄る辺ない浮遊感。たしか『ユリイカ』観た時も思ったが、もうちょっと何かくださいと思ってしまう。三輪車が喫茶店に投げ込まれてガラスが割れるところは良かった。段取りこそ欠けているが予感はあって、対話するより更に強い暴力を振るったほうが楽だろうという感じがこわい。
あちゃ

あちゃの感想・評価

4.6
カーテンが良い。黒沢清と違った面白さ、動線を乗り越えるというよりも、ショットを割ってリズムを作ったりするところがゴダールっぽい。ライクサムワインラブよりうまい窓割り
大野

大野の感想・評価

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さまよう俯瞰
カーテン
変態的編集
フレーム上手く使ってる
前を見ると光石研だし、後ろには鉄パイプあるし
トンネルの構造による奥行きは、ズームにより作られる違和感のある奥行きに似ている
ニルヴァーナになれる訳でもなく

閉鎖的な町に、行き場のないエネルギーを持った若者たちが狂気じみた暴力をふるう話


浅野忠信が、もう完璧に出来上がってて全然高校生に見えなかった
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