こーの

ソングバードのこーののレビュー・感想・評価

ソングバード(2020年製作の映画)
3.0
2020年に世界規模のパンデミックが発生し、COVID-19も厳格な感染症対策も終息しないまま4年経ったら…という話。
人々の生活は衛生局に徹底的に管理され、ゴーストタウンと化した街で免疫という壁に阻まれる恋人たち、免疫証明書(免疫パスのブレスレット)を偽造して儲けるセレブ、感染者の強制隔離など割と予想のつくキャラクターやストーリーで、2023年の今見てしまうとこの2年間のコロナ禍をテーマとした作品で同じような、かつ、もっと現実に則したリアルな演出を散々見てきたな…という既視感が拭えない。
また、衛生局を悪意を持って描いているのに、風刺という名のロックダウンを強いた当局への恨み節が滲み出ていて衛生局=悪役はどうにも露骨すぎたように思う。そうだね映画業界も大変だったね…と思ってしまうとどうにも没入できない。
あとパス偽造夫婦の夫がパンデミックまったく関係なくクズで一体なんだったんだ…。あのラストはきっと妻を演じるのがデミ・ムーアだからでしょうね。