こーの

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのこーののレビュー・感想・評価

3.5
追悼映画。
それ以上でもそれ以下でもない。
チャドウィック・ボーズマンとティ・チャラを送り出すための映画であり、映画の始まりからラストに向けてそのための物語が集約してゆく。
追悼作品としての価値は高いが、作品単独での完成度は残念ながら高くはない。
南米の古代文明と海中都市の舞台設定は良かったが、肝心のクライマックス、ブラックパンサー登場以降の戦闘シーンでまったくそれを活かせなかった。
ブラックカルチャーをリスペクトし、評価された前作からステップアップをしたいところだったがそれも失敗している。
次があるなら今作はあくまでヒーロー交代劇のための160分で前哨戦というところ。