5軍の控え

ジェノサイド004の5軍の控えのレビュー・感想・評価

ジェノサイド004(2020年製作の映画)
4.0
タイトル、パッケージデザイン、コピー
全てにおいてC級映画の条件をクリアした
C級サラブレッドだと思ったのですが
友人から、だいぶ前に見て面白かったという
話を聞いたのでこれは見っけモンではないかと
興味が湧く

私はこういうのをイチかバチかで
ディスク版を買ってみたいと思う
終わってる人間なので
早速調べてみる

すると驚くことに、
この時代(2020年映画)なのにブルーレイ版は無く
DVDのみの発売のようです
いかん!益々興味がそそられたので
早速、中古市場をチェック!

するとさらに驚くことに中古はほぼない
「あ、中古だ!」と思ったやつは、
全てレンタル落ち品(それも少し高い)
唯一見つけたものは新品とほぼ変わらない値段
あの何でもありそうなBOOKOFFですら
あの店舗数で中古入荷待ちのようです

嘘でしょ?新品~?買う~?(笑)
私的には、今、海とも山ともわからん映画の、
ましてやDVDを新品で買うなど狂気の沙汰!
「止めるんだ!」
私の中で何度もこの思いがリフレイン!
ああ~どうしよう・・・








・・・買いましたよ(。-`ω-)


ひと月待っても中古なんか出て来やしねえ
募る思いにに負けてしまいました

という事でついに視聴

軍事用AIロボを東南アジア麻薬デルタ地帯に実験投入。
実験的に麻薬密売組織のみを殲滅する予定が、
子供を含む市民まで無差別に殺し始めるというお話

結論としては、賭け的には
6-4もしくは7-3くらいで勝った感じです(笑)

正直半分C級を覚悟してたら、ちゃんとしたB級のヤツです
(ウィキペディアに何と書いてあるかは分かりませんが、
私の中では「B級」は中低予算で良質な映画の意味で使ってます
「死霊のはらわた」とかが、私のそういう引き出しに入ってます
私が勝手に言ってる「C級」は、面白いつまらないとか言う、好みの問題ではなく
物語として成立してない、破綻してる作品に使ってます)


ただし、それ以上でもない感じです

それこそ「死霊のはらわた」のような革命的なものではありません
有り物を上手く組み合わせた感じの作りでした

見終わって冷静に考えると
人間サイドの掘り下げも足りない気がします
元特殊部隊の主人公も、どう特殊なのかとか
それを対ロボットに生かせるようにした方が良かったかな
他の人物背景も若干薄味

悪役のCIAやロボット会社の人の描き方も、
低予算だからしかたないけど
もう少しゴージャス感が出てるとよかったかな

一方のロボットも
自問自答したり自我への葛藤などは90年代前後の感じ。

そして、90年代ロボっぽく目視のみで行動するので
ターゲットをすぐ見失うし
サーモセンサーを持ってるのにほぼ使わないしで
殺戮マシーンとしては最新ではない感じがしました
まあでも怖さは出てたので全然許容範囲です

ロボットのCG自体はちゃんとしてました
この手の映画はチャチなCGで背景から浮いてる事が多いですが
ちゃんとジャングルになじんでました
人との絡みも違和感はなかった気がします

他にも街の空撮シーンもちゃんとしてたり
使うべき所にお金を使ってる感じが良い

という事で、
やはり大絶賛されるのは違うかなと思いますが
まあ、買って良かったかなって感じの作品でした
5軍の控え

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