ゆき

共謀家族のゆきのレビュー・感想・評価

共謀家族(2019年製作の映画)
4.2
勝利

傍観者は語る、当事者は多くを語らない。
日頃の行いが、いかにものをいうか知らしめてくる。
力の弱い立場では泣き寝入りするしかないのか、「穏やかな暮らし」の定義を考えてしまう時間だった。
過剰なほどの演出が爽快。
前半はキャラクターを理解させる展開、感情の魅せ方に目を見張る。
警察VS市民の構図も見もの。
「母親」という同じ立場ながら、対峙する二人のシーンが印象的だった。
観てきた映画たちが登場するのもわくわくする。
モンタージュにはこちらも完敗。幼い次女やヤギといった目撃者の設定も秀逸。
オープニングに戻りたくなる演出で、もう一度鑑賞したくなる一作でした。
リメイク元「ビジョン」も観ておきたい!

×××
唯一の趣味が「映画」である小さなインターネット回線会社を営む男。妻と高校生の娘と幼い娘に囲まれ幸せな日々を送っていた。信仰深い彼は誰からも好かれていたが、出張中に家族の異変に気づく。
ゆき

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