建野友保

フィールズ・グッド・マンの建野友保のレビュー・感想・評価

フィールズ・グッド・マン(2020年製作の映画)
4.0
脱力系のキャラが、作者の意図しない意味づけを伴って広まっていく、その誕生から逸脱・暴走、そして生まれ変わりから収束へと至る過程をつぶさに追ったドキュメンタリー。
ネットとのつきあい方とか、勝ち組・負け組の分断とか、ヘイトとか、歪な依存など、現代的なテーマに数々の示唆を呈示した「考えさせる映画」でした。
米国の話ではありますが、日本なら、あのサイトだなとか、あの人だなとか、あの集団だな、という連想が働きますね。予告編から想像した範囲ではありましたが、話はそう単純でもなく、けっこう懐の深い作品。
作者がその後書いているというサークル状の作品や過去の絵本、見てみたい。
建野友保

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