フィールズ・グッド・マンの作品情報・感想・評価

上映館(2館)

「フィールズ・グッド・マン」に投稿された感想・評価

日本でも現在進行形で起こっていそうな話。ネットの悪ノリと、トランプ支持者によってヘイトシンボルの象徴となってしまったカエルのぺぺ。その作者が平和の象徴に戻そうと奮闘する様子から、政治やネットの風潮にまで多方面に話が広がっていくけど全てぺぺが悪い方向で関わっているという笑えない事実。アニメーションを巧みに混ぜ込みながら、ラストの希望に向かっていく感じが好きです。この映画が作られた頃はまだトランプが大統領だった訳で、今回の大統領選の結果はぺぺにとっては追い風なのでしょう。久々に面白いドキュメンタリーを見たなという感じ。このキャラクターを知らなかったので、今後の動向が気になった次第。
abx155

abx155の感想・評価

3.5
米国における近年のネットミームの恐怖を描いたドキュメンタリー映画。
マット・フューリーの漫画に登場する「カエルのペペ」が作者の意図に反してネットミームとして拡散され、人種差別主義的な投稿にキャラクターが使われるようになり、対ユダヤ人迫害、ついには大統領選でのトランプ支持者のシンボルとして使われるようになってしまう。
現代のネット社会の闇という一見重そうなテーマを、ポップでカラフルな映像とテンポのいい編集、時折挟まれるコメディタッチの演出でエンターテイメント作品として仕上げるとともに、現在の米国が抱える問題をあぶり出してみせている秀逸な一作。

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写にて鑑賞、3/12公開。

カエルのぺぺというキャラクターの一生の物語。
マットという漫画家の「ボーイズクラブ」という漫画の1キャラクターがぺぺで、「feels good man」が口癖。

ミームという言葉が登場するが、訳語は模倣子、模伝子、意伝子、特にこの物語ではインターネット・ミームという人から人へ、複写や模倣をして拡がっていく行動などをさす。(wikiより)

ネット(myspace←懐かしい)を介して少しずつ広まっていったぺぺは、4chan(2チャンネルの米国ver)という匿名掲示板の文化とあいまって、世界中に広まった。
ニートってここから生まれた言葉のようです。

流行りはじめると、いつしかそもそもの意図や前提みたいなものが忘れ去られるようになる、最新だと「うっせえわ」だろう。二次的、三次的な解釈が生まれ、それがあたかも本意のように認知されてしまう、本人の意図とは無関係に。
そもそも著作権を侵害していることはマットは勝手にどうぞ、と考え特に問題視せず、棚上げされている。顧みれば、この当時の判断が後の事態を招いているわけだが。

とどまることを知らないミームを1つ1つ裁判をして取り下げていくのも悪い方策ではないが、それでは無数に広がる網の目の1箇所を断ち切ったにすぎす、何より時間とお金がいくらあっても足りない。すぐに迂回ルートがつくられ元通り、話題になるからさらに広まっていく可能性だってある。

映画の終盤、これまでの展開をひっくり返す流れとなって、救われた。
負のシンボルとして使われていたぺぺが、香港の運動においてシンボルとしてつかわれたのだ。きっかけは単にかわいいからと使い始めたのかもしれないが、負のシンボルを消す一助になりはじめた。目には目を歯には歯を、というわけだ。
とし

としの感想・評価

3.9
2021年3月7日
映画 #フィールズ・グッド・マン (2020年)鑑賞(オンライン試写会) @coco さん

#カエルのぺぺ のこと知りませんでした

大統領選挙も終わり、トランプが退場した今だから冷静にこの問題に向き合えるのでしょうね

香港でのお話も含め、#インターネット・ミーム について考えさせてくれた
暴走するネットミームを抑えきれなかった人達のお話し。

ネット上の言葉の暴力の象徴としてズルズルと使われてしまったカエルのぺぺ。なんだろう…コメディタッチなところが多いけど、まったく笑えない内容だった。これって誰にでも起こりうる話だと強く感じたので、悪夢のようなドキュメンタリーだなと思った。
オンライン試写会にて。
現時点で今年の1位。
ニコニコ動画のMAD、2chのコイル、ポプテピピック。
デジタルネイティブと言われる世代に象徴的なネットの事件を連想させるような、そんなネットカルチャー事件簿を一手に引き受けるアメリカのあるカエルの寓話。

アートと政治、経済、メディア、情報化社会との関係を改めて考えるきっかけになる作品で本当に色んな切り口が見せてくれた。

そして、そんな重いテーマをカラフルな色彩と時折挟まれるアニメをはじめとした斬新な映像表現でテンポ良く描き、
最後まで映像体験として楽しく見ることができた。
ここまでアート性とメッセージ性を兼ね備えた作品は稀有。

ご時世柄、そして内容の特性状日本で多くの人の目に届くことが難しそうなのがすごく残念だけど、めちゃくちゃ面白い作品で満足度高かったです。
ま

まの感想・評価

3.7
作者の意図を無視してネットミームへと変貌したカエルのキャラクター、ぺぺの悲劇と米国の今を映しだすドキュメンタリー。

手の離れたところで、勝手に大統領選に使われたり、ヘイトシンボルに認定されたりと、信じがたい出来事が続いていくが、創作してる人なら誰にでもあり得る内容だと感じた。
2ちゃんねらーならぬ、4ちゃんねらーの存在は知らなかった。。。ネット社会の闇もまざまざと見せつけられた。
オンライン試写にて。作者の意図を超えて4chanのミームになり、トランプ選挙戦で使われ、ヘイトシンボルにまでなってしまったカエルのペペ。そういえばカエルのトランプを見た記憶が。
模倣による文化の進化というより、ジョークだってばと笑う裏に卑劣な意図を潜ませるものになっていくペペのミーム。最初に放っておいた作者のマットの苦しみと戦い。ドキュメンタリーとしてはシンプルだけど、作者が自分のカエルを取り戻そうとする日々と、アメリカでのネット民の一面が興味深かった。一方、香港では民主化運動のシンボルに使われていたりなど。ペペはどうして作者からこうも離れていくのか・・・ふしぎなカエル。
mono

monoの感想・評価

4.5
ぺぺがかわいい。ぺぺが幸せになって欲しい。自分はカエルをモチーフに絵を描くのでマットさんに感情移入せずにはいられず。
そっち目線でずっと見ていましたが、どこの国でも誰にでも起こり得る内容だった。
どちらかと言うと大半は4チャンネラー側が多い気がします。

ネット社会の警告とか言ってられないスピードでもう世の中は進んでいるので、いかに自分がミームのようなものに巻き込まれないか、楽しいだけで事が大きくなったら後悔する羽目にならないようになるか、何を信じるかを問う作品であった気がします。
Nami

Namiの感想・評価

5.0
オンラインシネマ試写会にて
ありがとうございます❣️
めっちゃよかった。。アメリカ文化は無意味なものに価値を見出す、時代は象徴を求める、ミームとは競走社会の中で必要なものとして残った強者(ズボンも髪の毛もカバンも)。模倣の連続で出来上がったものがミーム

インターネットミームとなってしまった漫画の主人公カエルのぺぺは白人至上主義、トランプ派のシンボルとして勝手に利用されてしまう。作者のマックさんが意図してない利用なされ方に陽気なペペを救出すべく立ち上がる!

予告ではコメディちっくだったけど全然そんなことなくめっちゃ深かった。アメリカ🇺🇸の格差社会、インスタと4chanの住人の違い、NEETという言葉の誕生

アメリカも社会的に孤立してるひとたちが沢山いるんだなー日本より多そう。ドキュメンタリーなのに本物の映画みたいでかなり提訴起こすところからはハラハラドキドキだった!
めちゃめちゃ面白かったです。
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