映画館で予告観てからずっと気になってたドキュメンタリー。
ネット社会になった今、誰にでも起こりうるような話で、アメリカ社会を等身大に写したような作品だった。
カエルのぺぺなんて、そんなキャラクター知ってもなかったし、いかにもアメリカのカートゥーンキャラクターって感じできもかわいいんだけど、白人至上主義のミームにされてしまった以上、アメリカでは、そんな風にはもう見られないらしい。
同人誌から始まってるキャラクターとしては、いろんな人にいい意味で二次創作されていくのはとっても嬉しいことだと思うから、まさかこんなに大事になってしまうなんて誰も思ってなかったよね。
ぺぺがどんどん悪い方向に使われていく過程はもちろん印象的だったんだけど、それ以上に掲示板の中に住む4channler(？)がすごく印象に残った。
掲示板で派生していってしまったミームだからこそ、2016年の大統領選挙の時に、そういう人たちの支持を得やすかったのかなとか思う。
ミームが彼らの声をキャッチーに代弁してくれるから、より匿名性が活用されて、ネットに熱くなってしまっている悪循環のようなものが生まれている気がした。
アメリカの政治や社会についてだけじゃなくて、著作権問題とか、言論の自由についてとかネットをどう使っていくべきかとか、とにかくいろいろ考えさせられた。すごく興味深かった。
この作品をきっかけに、ぺぺがまた愛されるキャラクターになってくれるといいなぁ。
