とりん

エマの秘密に恋したらのとりんのレビュー・感想・評価

エマの秘密に恋したら(2019年製作の映画)
3.1
2024年67本目

飛行機が苦手で恐怖のあまりそこで出逢った男性に自分の秘密を次々と暴露してしまい、なんとかそれで乗り切ったエマ、実はその男性が自分の会社のトップであり、恋に落ちてく話。

実際はこんな話ないよななんて思いつつ、ありがちな設定と展開の本作。
タイトル通り秘密で惹かれる恋というのはあるけど、ちょっとありきたりすぎるし、これと言って見どころや魅力もそこまでない。
登場人物に見た目もキャラも含めて惹かれなかったという点も大きい。
男性はタイラー・ホークリン、イケメンというほどイケメンでもなく、あの髭がチャームポイントのひとつかもしれないがそれが受け付けなかったかも。
彼自身は凄く良い人で、上に立つ人だからこその余裕な立ち振る舞いで、かと言っていやらしさはなくしっかり人を見ているのは伺えるし、大切な人のためなら貫き通すという部分は良い点。
ただ慌てたからと言って生放送で喋りすぎは良くないし、それは上に立つものとしてもないなと思ってしまった。テレビ慣れしてないのだろうけども。だから正直エマに見放されても弁解の余地はない。

エマに関してはちょっとキャラがしつこい、でも悪くない。
主役として映えるかは置いておいて、口が達者だけどちょっと周りみずな感じでおっちょこちょいなところもある。
でもしっかり芯を持って的確に物事は言える。
そして支え合ってる同居人リッチーは出番はそこまでないが凄く良い人に見える。
ただ出番ないくせに掻き回しすぎなのが同じく同居人のジェマ。確かにこういう人いるんだろうけど、ちょっとあまりにも。まぁでもこういう人いないとラブコメやドラマの起伏は成り立たなかったりするんだけど。

ありきたりだけど、決して面白くなかったわけではなく、思わず笑ってしまうシーンもあったし、秘密という点を最後まで一貫して主軸に置いているのも良かったとも思える。
ただやはり可もなく不可もなくといった感じで特徴が少ない。
久々に観たラブコメだったので割と楽しめたが、物足りなさももちろんあった作品だった。
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