伊坂幸太郎の原作小説『マリアビートル』を未読での劇場鑑賞。
全編荒唐無稽かつハードな描写で、なんちゃって日本だったけれど、そこに目を瞑れば大いに愉しめると思う。
主演のブラッド・ピットだけじゃなく、メインキャストそれぞれに見せ場を用意している姿勢が心底嬉しかった。
最大のお目当てだったアーロン・テイラー＝ジョンソンはほんとに格好良くて、その青いスーツ姿と“英国アクセント”にキャアキャア状態に♥
真田広之の刀捌きも堂に入っていて流石と貫禄十分の一言。
アンドリュー・小路の起用も嬉しかったし（彼は本来もっとアクションが出来る人なのでもう少し活躍する場を見たかったけれど）、何よりも一番の収穫だったのが美味しいとこ取り感満載だったブライアン・タイリー・ヘンリー（もの至極愛おしくなるキャラクターだった）！
「きかんしゃトーマス」について興味が湧いたし（笑）、タンジェリン＆レモンの前日譚的なスピンオフを製作してほしくなった。
サプライズ以上の「わー！」と思わず口にしたくなるようなカメオ出演に事前情報を得ていなくて本当に良かったと思えたり（欲を言えば『アトミック・ブロンド』や『ワイルド・スピード／スーパーコンボ』組にも登場してほしかったな）。
ただ、女性のキャラクターの描写が男性たちと比べると希薄に思えたことと、舞台とする国のデフォルメされていないもっとしっかりとした描写での文化へのリスペクトと、そして英語を話せる日本出身の俳優の起用や見せ場をこの先の希望として待っていたい。
2022/09/12鑑賞
