ニクガタナ

ブレット・トレインのニクガタナのレビュー・感想・評価

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
3.6
弾丸列車 ゆかり とその車内でのミッションから、降りたいのに降りられない。因縁の殺し屋同士がミッションと恨みと金が絡んで殺し合い。ちょっと話が複雑だが動機は幼稚。人が死にすぎる映画は正直苦手だが、悪人しか死なないしまぁいいか。まるでマンガな展開でハチャメチャ。新幹線の後部先頭車両に飛び乗って素手でフロントガラス割って再乗車するとか、ミカントラックのムチャ具合に大ウケ。仙台絡まないけどほんとに伊坂幸太郎作品原作なの?ふざけた小ネタ満載。ツッコミどころも満載。東京パラリンピックのマスコット ソメイティみたいなキャラの着ぐるみは権利クリアしてるのかしら?何があってもダイヤ通りに運行ってのはある意味日本リスペクト?。そもそも運転手どこ行った?私は日本舞台の外国作品のちょっと変な日本描写にめくじら立てるタイプだが、ここまでやられるとむしろ潔くて、それを楽しめるくらい。絶対わざとやってるし、何しろ富士山並みに山盛りの日本愛を感じて好印象。大胆に配された日本語カタカナのタイトルが象徴するだいぶデザインされた日本。「ヒーロー」の選曲センスを高く買う。不運な殺し屋役のブラッド・ピットの達観して飄々とした感じはめちゃ好みだけど日本語の発音は♩ゴーマリサーンから上達しないなぁ。ドモアリガト。マシ・オカ演じる車掌とのからみがもう少しあっても良かったな。木村を演じた俳優さん、日本語下手過ぎて、セリフが聞き取りづらいのが難。国際俳優の加瀬亮にしたら良かったのに。真田広之が貫禄の存在感で、座頭市風の刀捌きが見事。マイケル・シャノンの役所も笑える。
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