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ウィジャ・シャーク 霊界サメ大戦の都部のレビュー・感想・評価

1.1
衝撃的な結末がサメ映画界隈で大きな話題となり時のサメ映画となった本作だが、終盤に配置された十秒程度しかないウケ狙いのワンシーンを誉めそやして評価する悪い意味での馴れ合いのノリに甘んじてるから、何年経っても完成度が変わらないんだよ……というキレが生じざるを得ない全体の完成度には改めてガッカリさせられる。

日本だとコックリさんに位置するヴィジャボードに宿った霊体のサメを相手取るという筋書きは悪くないが、その基本的な物語の構図の成立までに尺を取り過ぎで、むちむちとしたマダム体型の女性陣の水着姿が執拗に描写される様相を見るに『これが撮りたくてサメ映画撮ったんじゃねぇだろうな』という要らない邪推が思わず脳内を過ぎる程度には長い。

挿入される展開やジョークには最低限の流れがあるが、そこがまともな分 根本的な話としての味気なさが直接伝わってくる為に気持ちとしては虚無であり、最終盤の展開の為の前振り然とした作りがタラタラと続くのでじゃあもうショートムービーにしろよという苛立ちすら湧いてくる。
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