ボクたちはみんな大人になれなかったのsprmgrのネタバレレビュー・内容・結末

時系列が逆に進んでいくので観終わった後に振り返って楽しむことができた。震災後にカップルが結婚するのってなんか普通じゃない？って森山未來の台詞は過去のシーンを観た後はまた印象が変わったり。
物語が思った以上に昔まで遡って、1995年時点で青年だった時はお前今何歳だよと思ってしまった。（あらすじも原作も見てなかったため）
サブカル系で若さと少し痛さのあったカオリが普通の大人になっていた。彼女も「普通」を乗り越えて幸せを手にしたのだろう。それが主人公の中の「特別だった彼女」を際立たせて胸にささる。
まあ、20年も前を引きずって渋谷の街を徘徊する46歳はちょっと現実離れしているかも。「モテキ」のようにこの主人公も拗らせタイプなんだろうな。
全体的に、90年代の渋谷、新宿、原宿を自分が知ってたらもっとハマったと思うけど、それ抜きにしてもエモくて良い映画だった。