takanoひねもすのたり

ボクたちはみんな大人になれなかったのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

3.2
原作未読。

40代になった主人公・誠(森山未來)が、昔の仲間・七瀬と偶然再会したことで、90年代からの過去を振り返り思い出す、過ぎ去りし青春の話。

たぶん刺さる人は刺さるんだろうなあと思いつつ、東京で暮らしたことが無いためか、劇中の様々なサブカル系のあれこれを通り過ぎていないせいか、自分の気持ちが全く動かず無風。

20代〜40代を演じわけていた森山未來さん、凄いなあ。その時代によって微妙に違う。
あと指が長くて骨っぽくて煙草を吸う仕草にみとれてた。

初恋の彼女と初めてのラブホでの初々しさ。
物語序盤のTV局のパーティ会場からグラビアアイドルと抜け出してホテル(たぶんパーティしていたところのホテルの部屋をとったと思うのでお高めのお部屋)に持ち帰り流れるようにキス→その先へ進める段取りの良さに、これが20代の時とは違う中年のモテ経験値……!

彼が忘れられない初恋の恋人・かおり(伊藤沙莉)彼女の表像が困ったことに(あー、これ苦手なタイプだわ……)という。
知人の予言大当たり。

この作品を先に観ていた知人は「登場する女の子(私が)苦手なタイプのど真ん中だと思う」と言っていたのは当たっていた……。
嬉しくねぇ……ランニングタイム2時間あんだぜ……。

彼女がよく口にする言葉「フツウだね」
これが結構な頻度で飛び出す。
彼女の言う『普通』は『平凡』と同義だと思うのですが、何かそれっていけないこと?おまけに「フツウだね、ふっw」って笑いが付くので何回か耳にしてたら段々腹が立ってきた 笑

個性的でなくちゃな感覚が自分には共有出来ない。
ので、失った恋のエモさとか、思い出とか、彼女の体温やキスとか、秘密基地みたいなラブホの部屋とか、エモくキレイな映像であっても情感が揺れず。

森山未來さんをみる分には良かったんだけどなあ……他はnot for meでした。
小説版は少し情報量が違うらしいのでそっちの方が自分に向いていたかも知れない。