ショウジ

浅草キッドのショウジのレビュー・感想・評価

浅草キッド(2021年製作の映画)
3.5
ユナイテッド・シネマ札幌で開催された試写会にて鑑賞。
大泉洋と劇団ひとりの舞台挨拶付きで、『青天の霹靂』でも全く同じシチュエーションに出くわしたため、7年ぶりに二人の掛け合いを見た。
洋が劇団ひとりのモノマネが上手になっていた。
(柳楽くんは津軽海峡を渡ってきてくれませんでした…拝みたかった)

『青天の霹靂』も昭和時代の浅草が舞台だったので、監督はこういう時代が好きなんだろうなーと思った。私もあれくらいの年代が好きなので、街並みやフランス座の内装などを眺めているだけでわくわくするシーンがたくさんあった。

ストーリーは観客の想定の範囲内というか裏切りがない素直な作りで、こちらも『青天の霹靂』と同じものを感じた。まあ、実話を映画にしているからでもあるだろうけど、きっと監督は観ている人をイライラさせたくないんだろうな…もうちょっと道を逸れても良いと思う…

柳楽くんも洋も良い演技で師弟関係っていいなーと思ったし、ナイツの土屋が演じているきよしは気の長い温厚な相方といった感じで、今現在のきよしよりも存在感があった。門脇麦は特に歌が良くていい味出してたし、鈴木保奈美が演じる献身的な奥さんも良かったし、脇役の中島歩の役もこれまで観た中で一番良い役を当てられていると思った。
とことん嫌な奴は出てこないので、人情ドラマとして観やすい作品に仕上がっていたと思う。

あと、タップダンスやりたくなる映画だった。
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