柳楽優弥と大泉洋の演技が巧い。自分の力を過信した若さや、自分が知らないほどの師の愛情。男臭い優しさ、不器用さ。
芸人ってかっこいい。人間って愛おしい。深い余韻に浸る。
近年のアイドルや芸人をふんだんに使った邦画が苦手でほとんど見てこなかったけれど、偏見がなくなるくらい、すごくいい映画だった。
ストーリーとしては派手な展開ではないけれど、飽きさせない音楽やタップダンスの演出があって、視覚的に楽しくテンポよかったと思う。
ラスト、浅草キッドのあとにあの曲で2人が向かい合って踊るところがよかった。それだったから、暗くなりすぎず悲しい話で終わらなかった。