小説ベースということもあり話が端的にまとまっていた。過去を回想シーンとして見せる点もとてもわかりやすかった。テーマとしては時代の移り変わり、それと師匠と弟子の師弟愛という印象だった。
見られる仕事ということで体裁を気にして、自分の芸にはプライドを持つ昔気質の師匠の姿があり、時代の流れに乗りながらも自分の芸の中で曲げられないところは突き通した弟子の姿があり、この姿は最初と最後に出てくる「芸人だよバカヤロウ」という一言に集約されている、そんな気がした。
キャストもとてもハマり役だと感じ、最後まで違和感も持たずみることができた。
全体として、見やすく直接的な表現が多かったのでこの評価。
