浅草キッドのさてらいとスパのネタバレレビュー・内容・結末

ビートたけしの誕生話であったが、基本的には師匠メインで物語が進んでいった。皆良い人に囲まれていて、それでいて、現実は厳しくて、それでも、師匠がひたすらに良い人で、そりゃ憧れるよなと思った。
様々なシーンで対比が行われていて、その対比が各キャラの変化を視聴者に分かりやすくしてくれていて、良かった。
そして、所々で入るステップのシーン、これが重要なシーンに散らばっていて、また、初心に帰り判断が冴えるシーンに配置されていて、師匠への変わらない態度が伝わって良かった。
また、好きなシーンとしては門脇麦演じるが鯨の読み方を「くじら」と呼んだシーンで、それはとても印象的で、儚かった。
劇団ひとりが監督であることもあって、漫才の内容然り、劇中の映画としてのボケ然りどれも尖ったところが多いが、面白くて、この空気感を操れるのは芸人だなと思わせられたし、笑った。