このレビューはネタバレを含みます
ツービートの初めてのテレビ出演の本番直前でビートたけしが タップダンスをするシーンがめっちゃ好き。
フランス座を離れた時の辛い記憶や、 深見師匠の「笑われるんじゃなくて笑わせるんだ」という言葉を思い出しながら、
「ついにここまで来たのに自分がやりたい漫才をさせてもらえない」という怒りをどんどん膨らませていっている。
その憤りがよく現れているのが、
回想シーンのセリフが、タップダンスのリズムに対して少し食い気味で始まるところや、
タップダンスの音がだんだん大きく、早くなっていくところだ。
見ている人を緊張させるような感じが、エヴァの16話の、シンジの自問自答シーンに似ている。
あとストリップのシーンに、強いこだわりを感じた。
目を奪われるほどのきらめき、妖艶さがありつつも、哀愁を感じるのが絶妙だった。
振りとカメラワークがとにかく好きー!