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Billie ビリーのminceのレビュー・感想・評価

Billie ビリー(2019年製作の映画)
3.5
ビリーホリディの死後、彼女の伝記を書き溜めていた女性新聞記者の投身自殺。記者の家族に思い当たる動機はない。残された未公開インタビューカセットテープを元に彼女が夢中になったビリーホリディ。その破滅的といわれた実像に迫る。中身は近しいミュージシャンの生々しい語り。黒人女性が生き残るためにしてきたこと。自身の体験のみを歌い続けた背景。興行収入のためブルース歌のみを期待される葛藤。戦前の黒人社会の苛烈さ。ドラックへの執着。ビリーと親しかったミュージシャンへのインタビュー。その中身は暴露的な内容を含む。記者がかなり危険な状況にあったことがわかる。観劇後、カウントベイシーが恐ろしくて仕方がない。音楽映画を期待しないでエンターテイメントの闇。そのドキュメントとして。でないと拍子抜けを喰らわせられる。
日本公式サイト評論家の皮を被った有名リベラルのお決まりコメントに白ける。
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