このレビューはネタバレを含みます
ずっと不穏で、ずっと渇望が続いている。
もっと早く観れば良かったなぁ。勝手な苦手意識で遠ざけていたのが勿体ないくらいの出来の良さ。
序盤はどうしてそこまで…って思えるマ・レイニーの行動がラストでようやく納得出来たというか。対立する立場にいたレヴィー(チャドウィック・ボーズマン)も、やっぱりマ・レイニーと同じ境遇に追い込まれているわけで。
中盤くらいのレヴィーが過去を語るシーンのヒリヒリした感じ…ヤバかった。なんか心臓ザクっと刺されたような。
結局は白人に搾取される側の人間で、それでも歌って生きていく強さ。プライド。なんか熱いものを感じたと同時にレヴィーの曲を何にも気に留めず白人が演奏しているラストに少し哀しくなった。