Jun

Tokyo 7th シスターズ 僕らは青空になるのJunのレビュー・感想・評価

4.5
アイドルを題材にした作品は数多く挙げられるけれど、ナナシスのアイドル観は他のどれとも異質だ。付与されがちな永遠性を否定しながら受け入れている。それはこの作品でも、クライマックスに配された、水瀬いのり演じるコニーの叱責から感じ取ることができる。

筋が極限までシンプルなのは、ゲームユーザーの期待にも応え、初見さんへの間口ともなり得る作品を目指した結果なのだろう。ゲームと異なり、画面内を縦横無尽に駆け回るキャラクターの姿を観れてとても楽しかった。ライバルすら削ってみせたのは潔い。作品の深部に触れるには、やはり映画を遥かに凌ぐボリュームを誇るゲームのシナリオを読んで欲しいと言わざるを得ないが、1つの纏まった作品としていちユーザーの期待を十二分に越えるクオリティだった。これを機にコンテンツが更に盛り上がれば嬉しいな。
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