Jun

アレクサンドル・ネフスキーのJunのレビュー・感想・評価

3.5
一体化した映像と音楽が印象的であり、とりわけ上映時間の大半を占める氷上の戦闘シーンが圧巻だ。あからさまなネフスキー公のカメラ目線が気にならないと言えば嘘になるが、確かに脈打つ映画の鼓動が感じられる作品だ。監督のエイゼンシュテインが唱えるモンタージュ理論、いわゆる衝突のモンタージュは代表作『戦艦ポチョムキン』と比ぶべくもないが、湖の氷が割れる瞬間は壮絶であり見応えがある。製作年を思えば、ラストの警句はナチスの侵略を示唆したものか。
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