ふみ

くれなずめのふみのネタバレレビュー・内容・結末

くれなずめ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

男子特有の馬鹿馬鹿しいやり取りや、内輪でしかウケないネタ。「あ~こういう男の子達、クラスの隅に居たなあ…」と思わせる微笑ましい馬鹿馬鹿しさが、いつの間にか泣けていた。
全てを観終えた上で反芻すると、そう言えばウエディングプランナーは『5名』って言ってた、結婚式にも吉尾の席は無かった…だけど彼らは、彼らには死んだはずの吉尾の【重さ】を感じる程に吉尾が見えていたし、ミキエだって吉尾を突き飛ばした。吉尾の事が忘れられない、心残りのある人達だけがちゃんと吉尾を認識できている演出は鳥肌が立った。
学生時代の青春も輝かしいけど、学生を終えた青春もまた素敵だなあと思えた。
『引きずることから逃げるなよ!』『過去なんて都合良く書き替えればいいじゃん』
友達を思う気持ちに嘘がないなら、過去なんて書き替えちゃって良い、素敵な言葉の数々に胸打たれた。
答えを教えてくれないウルフルズも、中学時代にジャニーズ落ちた吉尾も、変な鞄も、コンビニで買える愛も、赤フンでさえも全てが愛しくて笑い泣きしてしまう
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