じゅげむ

TOVE/トーベのじゅげむのレビュー・感想・評価

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)
4.5
ムーミンは臆病でいつも不安を抱えてる
愛が彼を強くする

重厚でした

戦争から心だけでも逃避したい少女の
空想から生まれたムーミン

多くの人から長く愛されるムーミンは
トーベからすればあくまで
少女の落書きにすぎず

彼女は誇りを持った芸術家だったのだ

でも食べて行くために
子供や大衆にウケるムーミンを
魔性の女に導かれて世に出す

ムーミン達が人間臭いのにカラッとしてて
重みがあるのはこんな背景があったのかと納得

トーベとヴィヴィカは
ああ、男とか女とか同性愛とか
性的嗜好がどうとかじゃなくて
トーベはヴィヴィカが男でも女でも
どんな姿でも愛して居たんじゃないかと思った
二人が愛し合う姿は個人的に
とても美しく泣いてしまった

彫刻家のお父様の愛も良かった

みんな他人にあまり興味がなく
自分の世界を追求する人達で
一人一人が凄く孤独なんです
しかし暴力は好まず 本質は暖かい
愛を知ってる人達

彼女の数奇な人生をもっと観ていたかった
良い意味で物足りない
ムーミンを更に好きになったし
作者のトーベにも興味が湧きました

ヴィヴィカ役のクリスタコソネンさん
いいなぁ ありゃ惚れるよ

もう一度観たいなぁ
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