このレビューはネタバレを含みます
ムーミン誕生秘話!みたいなのを想像していたので、思っていたものとは違ったけど、これはこれでよかった。
ヴィヴィカとの愛は燃え上がるようなもので、彼女が眩しかったというのも頷ける。少女のようにヴィヴィカを求め、その秘密の関係性を物語に落とし込む愛の深さよ。あと、「竜」という表現があったのが印象深い。その表し方に彼女の感性はここにあったのかと、ムーミン本編に想いを馳せた。
ただ、終始自由な人だな!とは思った。だからこそ、受け入れられない時代とか環境とかがあって、一方でムーミン谷は色々な種族がいて普通に生きている。好きな時にやってきて好きな時にどっかへ行く。そんな、彼女が生きられる場所として、ムーミン谷を描いたのかもしれない。