『ドイツ映画界恒例、若手演技派俳優有望株に無理難題を与えるシリーズ第n弾』だと個人的には思っている
今回の試練のターゲットはヤニスニーヴナーくん、最近だと日本でも劇場公開になった「コリーニ事件」であの非道なSS少佐役をやっていた俳優

多感な時期のひとりの牧場の跡取り息子を取り巻く、終末期医療とヤングケアラーと家族の尊厳、家業を継ぐ事を期待される長男坊の進路と未来、LGBTQ、が主な話題
フルチンで野原ダッシュしたりおっぱいポローンしてたりしてまぁドイツだよねーって感じなんだけど、それを差し引いてもテーマ盛りすぎ！
もう少し話題を整理しても良かったような…そしてどのテーマも真面目なので日本ではウケなさそう
こういうのに真摯に取り組むの、さすがドイツ映画だなぁって感じはする

それに加えて珍しい所だとゲイ設定が『お父さんの世代』である事（主人公はヘテロだしお家にくるワーカーのお姉ちゃんとあれだったりするので…）、そしてちゃんとそういうシーンもある事
お父さん役のアンドレへニッケ、GSG-9とかパンドラムしか観たこと無かったんだけど全然印象違ってちゃんと可愛らしいし、弱ってるし、難しい芝居が真に迫っててちょっとうるっと来てしまった

ゴッズオウンカントリーよりも限界農場感は無いけど家業に加えて終末期医療を自宅でやるのは辛いよね…

ヤニスくん観るならわざわざこれで無くてもいいと思うけど日本だとあまり彼の作品観られないしね…まぁ尻も出してる＆複雑な感情を演じ分けてるのを観られると思えば