漫画なんかのフィクションに登場する裏格闘技界みたいなものが当たり前に画面に映り込んでいる点ですとか。
一番にスポットが当たっている彼の、成功体験を求める余りに自己正当化に余念がないだけとも見える姿ですとか、他国の伝統、それに敬意を払いながら文化的橋渡しの一環として膾炙しようとするものと、金の生る興行に落とし込もうとする山師どもの、それぞれの興亡ですとか。
とにかくドラマチックで面白かったすよね。
隙あらば自分語りをぶっ込む態度にカン松みを感じていたところエンドロールで感謝を捧げていたのでやっぱ弟子筋かなんかなのかしら、監督の、物語を見出そうとする視点が奏功した興味深い構造を炙り出すような構成がお見事、どちゃ糞燃える煽りVでしたよね。