いけだ

キャラクターのいけだのネタバレレビュー・内容・結末

キャラクター(2021年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

面白くなかった
捜査会議で「この事件は前代未聞だ!」とかふわふわしたこと言ったり事情聴取で第一発見者に対して「たかが漫画のためにたいそうなこったねえ」とかそんなん言うかみたいなセリフばかり連発なのでこれはテレビドラマみたいに記号的な要素でお話を展開する映画なのだなと思ったら、小栗旬と中村獅童が「ドラマだったらここで迫力満点のチェイスが始まるとこなんだけどな〜現実はつまらねえなー」とか言い出したので混乱しました。
4人揃ったらダメって分かってるのに警察と一緒じゃなくまず単身で乗り込んでいく菅田も正気かと思った。おまえが一番行ったらだめだろ、分かるだろ。でもそもそも菅田は最初から知らん家に勝手に入ったりと理解に苦しむ行動をとっててひとつも感情移入できなかったので菅田が刺されようが妻が刺されようがどうでもよかった。 「4人家族を幸せの一単位として考える団体」って劇中で4回言っててそういう固有名詞なんかと思ったし、菅田が「生み出すことの大変さを何も分かってないくせに」とか「描いちゃいけないキャラクターなんです」とか途中で急に言い出してたわりには一つ目の事件のあとに描いたキャラクターを漫画として世に出すところは割愛されてて急に1年後になったのも拍子抜けだったし総じて暗澹とした気持ちになった!

フカセは狂ってる人に見えたけどあの感じで4人を手にかけるのは無理があると思う。役者の演技が悪いとは思わないし美術もお金かかってそうだなと思ったけどこれは脚本じゃないでしょうか。あと妻のお腹がいっこうに大きくならないのはなんでなん?何ヶ月たってるのかよくわからんけど、全然経ってないんならベビーカー注文するの早いと思う。
あれだけ人を殺すなら一度くらいちゃんと殺しの瞬間を映せよ。マンガ内でも現実世界でも一度も殺しの手口を明かさないのでマンガも売れる意味がよく分からんかったしいよいよフカセが本当の犯人に見えない。どうやってあの状態からご丁寧に全員の首をロープで縛って殺して車ごと落下させられたんかわからん。「そう簡単に人は死なない」って言うんだったらちゃんと苦労して殺す瞬間を描け。不誠実か!
さんざ妻とお腹の子供を殺すと見せかけておいて妻の太ももらへんを刺したりしてた。やる気あんのか。子供を殺すことへの世間の倫理的批判を気にしてるなら最初から題材にするな。そういう製作都合の「こいつやらないな」感がすごかったので終始ハラハラドキドキしたりしなかった。
よく分からんけど1年であそこまで金持ちになってすぐ休載したりかと思えば最終話出してたり、漫画の連載ってあんな感じなん?連続殺人ものとしてもマンガものとしても不誠実なのでは…
「昔は族やってたのに試験でいきなり合格して刑事になったのって、アイツか」とかいちいち言わんでいい、どうでもいいわ。
ツッコミ出したらキリがないけどもう思い出せない。どうなってんだこりゃ!
劇場がほぼ満席だったのも解せない。なんでだ!アオラレを見ろよ!
いけだ

いけだ