えす

BLUE/ブルーのえすのレビュー・感想・評価

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)
3.6
安易なカタルシスを排し、多くを語らない抑制の効いた脚本に感動した。試合後の帰路、「お前が負ければいいと思ってた。」という松山ケンイチの台詞と、その哀しげな背中を見つめる木村文乃の視点に泣かざるを得ない。放たれるジャブの如く小気味良いリングシーンとは対照的に、ジム内の無人のリングに外光が差し込む静的なショット。そこには彼らの熱い生き様が確かに感じ取れる。
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