このレビューはネタバレを含みます
WOWWOW鑑賞
どんなに好きな事であっても成功を手にすることができるとは限らない。努力だけでは報われないもの。その残酷さ。さまざまな夢にどこで見切りをつけるのか。生きて行くとは諦める事の連続。日頃そんな事を当たり前のように受け入れて来た。
けれど好きなんだよなあ、やっぱり。と言うそのものその事柄に対する愛情をこの映画から感じさせられた。
どんなに勝てなくてもボクシングに対する愛情が主人公の瓜田から滲み出ている。
そして才能があっても思わぬ傷害によってその夢を達成できないかもしれない事。それを続けることは自分の人生が壊れることでもあるかもしれない。それでもそれでも小川はボクシングをやりたいのだ。
ふとしたきっかけからボクシングの楽しさに魅了されて行く楢崎も良かった。
なんだか切ない映画だけれどそれぞれの表情が真っ直ぐに向き合ってある表情が清々しく良かった。