涙したものの、製作陣を小一時間問い詰めたい。
韓国ミュージカルは初めてなこともあり、鑑賞。
なんで急に歌うの?みたいな野暮な思想はもちろん持ち合わせていないものの、意図がわからない。
なぜ90年代以前を彷彿とさせるような、というか、でしか通用しないような、ミュージカル未鑑賞者が思い浮かべるテンプレみたいなミュージカルにしたのかがわからない限り、今作を肯定的に捉えられない。
大根監督の“モテキ”は〝あえて〟の演出で、それが見事にはまっていたと思う。
ただ、今作の古臭いミュージカル演出はノイズでしかない。
正直楽曲の歌詞も、脚本を読まずに、大まかにこんなシーンに挿入したい程度にしか伝えられずに制作したようにしか思えない程度のフィット感。
売りになるべき部分が見事にノイズ。
母親がなくなった後も、子どもたちの態度が変わらない演出がまじで謎。
残された父親にこれまでしてきた仕打ちを痛感させるなら、家族以外にしないと、母親の病を知ってからの子どもの言動全てが嘘になる。
それを描きたいわけはないのだから、理解できない。
ポジティブな意見を入れとくと、母親役のヨム・ジョンアさんがとても素敵でした。