日々同じルーティンで平凡な生活を送るハッチは、妻に相手にされず、息子からも素っ気ない態度を取られる「地味な父親」だった。
ある日、自宅が強盗に襲われたことをきっかけに鬱積していたものが爆発し、ハッチを暴力へと駆り立てる。「地味な父親」が一転して危険な男に。その果てにハッチはギャングに狙われることになり・・・。
制作と脚本に「ジョン・ウィック」のデヴィッド・リーチとデレク・コルスタッドが携わっているということで、確かに「ジョン・ウィック」と似た匂いを感じることができます。
普通の家庭の父親が、実は凄く強かったという設定に真新しさはないですけど、暴れる理由がよくある「正義感」に端を発していないところが面白い。
序盤にボブ・オデンカークが演じるハッチの、代わり映えしない平凡な日々の繰り返しをテンポよく見せることで、バスの中の無法な若者たちにブチ切れた理由はすんなりと理解できるし、久々に戦ったからか、そこで微妙にやられる姿もまた楽しい。
終盤に至っては、理屈云々関係なく、ただただ派手にブッ放す展開で笑える。
ハッチの父親デビッドをクリストファー・ロイドが演じているんですが、ショットガンをガンガン撃ちまくっている姿には特にニヤニヤしてしまいました。
あわよくばシリーズ化を狙っているという感じの締め方でしたけど、このノリなら私的に超ウェルカムなので、是非続編を作って頂きたい。
