タク

Mr.ノーバディのタクのレビュー・感想・評価

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)
3.6
何者でもなかった、ただのおじさん。
けど、こいつ怒らせるとやばいです、、
[ストーリー]
主人公のハッチ(ボブ・オデンカーク)は
毎朝の運動、バスでの通勤、行き詰まった仕事等パッとしない日々を過ごしていた。
そんな中、突然彼の家に強盗が襲いかかってくる。相手は2人しかおらず、息子と協力して撃退することも出来たが、ハッチの優しい性格から強盗2人を逃がしてしまう。
この父の姿を見て息子は失望してしまう
ハッチは再び父親の威厳を取り戻そうと
強盗を実行した奴らに復讐を開始する!
[キャスト]
ハッチ:ボブ・オデンカーク
ユリアン:アレクセイ・セレブリャコフ
[監督] イリヤ・ナイシュラー
[感想]
・[何者なのか?徐々に明らかになる男の正体。]
ストーリーの構成からハッチが何者なのか、分からない状態のまま様々な物事が
描かれて行きます。
ただのおじさんと、思われた男がバスの中で大乱闘を始めます。
序盤の見せ場なのでここは、スマートに圧勝かと思いきや、意外と泥臭く戦います(笑)
主人公なのに負けそうな姿がハラハラしたし、最初の見せ場から結構グロめな演出は最高でしたね!

そこから謎の組織と何故か散髪屋で密会したり、老人ホームにいる父親の部屋にはなぜか拳銃が、、、
この点から男が何者なのか徐々に明らかになっていきます。
謎の組織と密会してるシーンや、この組織から引退してる設定がまるで
「ジョン・ウィック」のようで、ジョン・ウィック ファンの人は確実にハマると思います!

そこで比較して面白いのは、ジョン・ウィックは引退して穏やかな生活を望んで生きていた。
それに反してハッチは、穏やかな生活も過ごしていたが、刺激的な日常すなわち人殺しを欲していた。
この2人の似てる様で似てない心境を比較しながら鑑賞すると面白いかも?
ちなみに脚本家は、ジョン・ウィック全シリーズを手掛けた人です。
なので、裏社会の組織や設定が似るのも納得しますね!
・[見所 アクションシーン]
アクションシーンの数としては、まぁ少なめですかね。
最初のバス内での乱闘、自宅での襲撃、
ラストの戦い、と上映時間の事を考えてそこまでゴチャゴチャしないくらいの、ちょうどいいアクションシーンの数でした。
超人的な動きというより、知恵や根性力でその場を切り抜ける感じが、好きでしたね。
[最後に]
この映画を見終わって類似作品が複数あるなと感じてしまいました。
ラストの勤務場所で敵を返り討ちにする演出は「イコライザー」みたいだったし
主人公の裏社会に潜む設定や、復讐を題材にしてる感じが「ジョン・ウィック」
っぽかったがめっちゃ大満足でした!

徐々に過去の自分を取り戻していく主人公の姿がカッコよ過ぎ、、、
娯楽映画としては、完璧かも!!
タク

タク