このレビューはネタバレを含みます
近年のしんちゃん映画は13年のB級グルメあたりから安定して良作を出していて、戦国以降に感じたマンネリを声優の交代と共にうまく脱したと思う。
今回は防衛隊がメインの作品だが、家族愛の散りばめ方も歴代でダントツ。
今までの作品だと、防衛隊メインでも野原一家が出過ぎてしまうこともあったが、今回は絶妙なバランスなのが◎
シナリオに関しても今までのように世界の危機を救うなどと言った壮大なテーマがない分、ミステリーと青春の軸がブレずに両立出来ていて、歴代でも長尺になると思うが非常に見やすい。
やはり、しんちゃん映画の代表と言えばオトナ帝国orアッパレ戦国になると思う。
私自身も異論はないし、実際に上記の2作品は映画単体で歴史に名を残す作品である。
今回の天カスは、日本の映画史上に名を残す作品になることは恐らくないと思うが、それでもクレヨンしんちゃんが好きには100点満点の作品だと思う。