ハウス・オブ・グッチのmのネタバレレビュー・内容・結末

グッチオ・グッチが自らの家名を付けた高級ブランド「GUCCI」は、
自らの血を分けた歴史を大切にする息子のアルドとロドルフォ、
アルドの息子であるアイダ、
そして純粋で欲のなかった孫のマウリツィオと、妻となり一気に富と名声を手に入れたパトリツィアたちによって翻弄され、
最後には、GUCCIにグッチ家の血を継ぐものは誰もいなくなる、というなんとも皮肉な話でした。

パトリツィアを演じていたレディー・ガガの、グッチ家の富と名声を手に入れたいだけなのか、
本当にマウリツィオに恋をしたのかが分からない狭間の表情が秀逸です。

話が進むにつれ純粋な好青年の面影がなくなっていくマウリツィオも、
富を得たにも関わらず汚く更に下品になっていくパトリツィアも、
全ては富・名声・権力を欲してしまったからなのかと考えさせられました。