あー

ハウス・オブ・グッチのあーのネタバレレビュー・内容・結末

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の"事実から着想を得た物語"に
ニヤリとする。

グッチ家に嫁いだ肉食の嫁の物語かと
思いきや、巧みに"弱さ"にもフォーカス
を当てられている映画だった。

なんと言っても、
シーンに合わせたガガが着てる衣装。

ナイトクラブでは真っ赤なドレスに
化粧も派手。

マウリツィオの跡をつける際は
スカーフを巻いて地味な衣装。
これが前日との対比で化粧も薄く
美しく見える。

なんと言っても1番好きなのは、
叔父に初めて会う際の
白のレースのワンピース。

初対面の印象を良くしつつ、
またセクシーさも出しつつ...。

しかし、私はコレ、花嫁衣装にも
見えたから彼女なりの
"GUCCI家に嫁いできた"アピールにも
感じてニヤリとした。

私も''ここの一員よ"

かと思えば、叔父と夫と訪れた
トスカーナ地方では素朴な水色ワンピ。
TPOに合わせた衣装選びで彼女の
頭の良さも感じてしまう。

パオロを説得しに行った時の
水玉ね!!

角がない。

水玉って、ポップで可愛いデザイン。
相手に敵意がない事を示すのにふさわしい。
だけど、よく見て!!黒にピンク。
色合いには心の様が反映されてる。

夫の殺しの依頼は、革ジャン。
ガガってハッとするほど美しい
表情もするし、逆にこの時の表情は
アグリー!!彼女の多彩な表情に
特にハッとした瞬間。

マスカラで真っ黒な涙を流してる時は
アグリーじゃないの。
だって彼女の素直な心が
流れてるだけだから。

そして、そして。夫が亡くなった日に
着てる豹柄のブラウス。

強いだけの女性は、占い師のピーナにも
頼らないし、わざわざ豹柄なんて着なく
てもいい。ましてや、その日に。

肉食獣かと思いきや、肉食の毛皮を
被っていた草食動物に見えてしまった。

そうでもしないと、心がついて
こなかったとでも言うようにー。

全身GUCCIロゴのスーツの時も
"強さ"が出てて、シーンと合ってて
好きだったなぁ。

マウスと呼ばれていた
マウリツィオも、1匹では
たいした力がないかもしれないが
マウスが群になると家すらも
食い破っていくのだ。

富を得、自由を得たネズミは
やがてGUCCI家を食い破った。

人間の欲とは果てしなく、
そして因果応報でありますな...。

まあ、あくまでも"事実に着想"に
やはりニヤリとしちゃう。

二転三転した映画化の話は
リドリー・スコットとガガ様と
アダム・ドライバーで大正解🙆‍♀️✨
あー

あー