Yukinobe

ハウス・オブ・グッチのYukinobeのレビュー・感想・評価

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)
3.8
2時間39分という長尺なのに、全然ダレを感じず、気がついたら最後まで見ていた作品。もうちょっと続くかと思ったので、あ、ここで終わるんだと短く感じたくらい。それほど見入っちゃったもんだから凄く没入できる傑作なのかと言えば、実はこれがそうでもないのが不思議。なんだろう、何度も見返したくなるような台詞やシーンがなかったのよね…。

別に歌う役でもないのにキャスティングされ、怪演を見せたガガ様や、相変わらずの安定感で情けない男を演じたアダム・ドライバー、エンドロールで気づくくらい誰かわかんなかったジャレット・レトや、出てくるだけで画がしまるアル・パチーノなど、役者じんはどの人も素敵。そこに巨匠リドリー・スコットの切れ味ある演出もあって、全編に渡って淡々と進んでいく構成はとても好きだった。盛り上がりに欠けるかも、とは思うので、もしかするとラストに向けて突っ走る、みたいな装飾があってもよかったのかもしれない。本当に、あ、終わった、って感じだったもの。

なんにせよ、とても面白く見て損のない作品。ただ、なーんとなくココがオススメ!と言いづらい感じの作品だった。

関係ないけど、価値観や人柄が変わるくらいの大金を手にしてみたいもんだ……。
Yukinobe

Yukinobe