このレビューはネタバレを含みます
タイトルカットのHOUSE・OF・GUCCI(+あのマーク)
の出方からして既に最高の予感しかなく、一気に引き込まれてからというものずっと名シーン、名台詞の連続であっという間の2時間半だった。
いやー楽しかった。笑った。
実在の組織や事件を元にしている以上、果たして面白がっていいんだろうかという問題はあるものの…でもこれ完全にコメディとしてやってるよね!?
もうあの荘厳なクラシック流れるヤバいラブシーンからの結婚式といい、スカーフ放尿(その前のジェレミー・アイアンズの罵り力の高さも)、真っ赤なバイクで国外逃亡、アル・パチーノの「デ〜〜〜〜ッド!!!」といい、書き切れぬほど強烈なハイライトの数々…
根っからの家父長制的家族の中で、部外者とされるパトリツィアが誰よりも「偽物」「本物」に拘りながら成り上がっていく様も興味深くて面白い。
レディガガ素晴らしかった〜。
かなり皮肉っぽくデフォルメされているということは承知の上で、エンタメサスペンスとして何も考えずに楽しんだ。
最後の決闘裁判からものの数ヶ月でこんな映画をリリースするリドリー・スコットすごすぎる。