何が恐ろしいって、これは遠い昔の出来事なんかじゃなくて、現在進行形で続いている問題だって事だ。
9.11は間違いなく、平和を根底から覆す前代未聞の大事件だった。
だけどその恐怖によるパニックの裏で、法の秩序や人権は無視され、何の証拠もない人々が拘束されて拷問を受けているという現実は、9.11そのものと同じくらいに恐ろしい。
ある日突然連行され、何年も拘束されて、見ているこちらが泣きたくなる様な拷問を受け、絶望の日々を過ごした主人公は最後、全てを「許す」という決意をした。
「アラビア語では、自由と許しは同じ言葉です」というセリフが印象的だった。
それにしても、よくアメリカがこの映画作ったよな。それはそれですごい。