さくらん

モーリタニアン 黒塗りの記録のさくらんのレビュー・感想・評価

3.7
とにかく拷問、虐待が酷すぎてしばらくは、本作の事を思い出したくなかった。
アメリカでは、同じアメリカ人が容疑者だったとしてもここまでむごい所業がなされるんだろうか?
もし日本で同じ様に外国人によるテロが起こり、否認している容疑者に対して取調べをするとしたらどうだろうか?

国の奨学金でドイツ留学ができるとは、将来を期待された人物だったのに、留学中にある思想に影響を受けてしまったが為に、人生が大きく変わってしまった。
アルカイダ期の活動内容や期間などは、作中では詳しく触れられていなかったけど、ここでの人間関係がアルカイダのリクルーターとされた原因であろう。
それでも根拠は、たった一本の電話や、知り合いをひと晩泊めただけなのに。

作中でも垣間見られたが、本当の彼はウィットに富んだ賢い人なんだろう。

受けた身体や精神的な傷が癒える事は無いと思うが、今幸せに暮らしているのなら、それだけがせめてもの救い。

ジョディがグレイヘアで、真っ赤な口紅でびっくりした。
センスはどうあれ、歳を取ったけどやっぱりキレイだななんて思ったけど、役作りだと途中で気がついた。