Nao

モーリタニアン 黒塗りの記録のNaoのレビュー・感想・評価

4.0
同時多発テロの首謀者の一人として身柄を拘束された男性の、アメリカ政府による検閲で多くを黒く塗りつぶされた手記を映画化した作品。
ベネディクト・カンバーバッチがこの手記を読んでどうしても映画化したいとプロデュースし、
出来上がった脚本に感銘を受け、自らも出演。
いつまでもかっこいいジョディ・フォスターが男性の弁護士ナンシーを、
壮絶な強迫や恐怖の中でも強く明るい、チャーミングさももった手記の著者モハメドゥ・スラヒをタハール・ラヒムが魅力的に演じています。
ラストに本人映像が出てきますがみんな似てる!
きっとこういったジャンルの作品は近い史実であるし映像化が悩ましく難しいことも多いと思う。
でも、これが世界のどこかで実際に起きた事であると、忘れ去られちゃいけないことだし、私たちは観る事で学んでいける。
役作りの見事さ、人間ドラマとしてのストーリーのパワフルさがあり、
最後は胸が熱く、そして温かくなった。
Nao

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