決して派手さはなく地味であるけれどこれは観てよかった。原作は9.11の首謀者の容疑をかけられた人の手記みたいですね。
その拷問の酷さはニュースなどで放送されて知ってはいたけれど本当に人間が人間としている事が出来ない状態にしてしまうものですね。この作品の中ではフラッシュバックの様に描かれていますが本当によく精神的に壊れないでいられたなあと思います。
ジュディ・フォスター、最初見て随分お歳を召してしまったなあなんて思ったけれど見ているうちに兎に角凛とした姿がクールでカッコいい。赤い口紅が本当に素敵だった。
カンバーパッチさんの役どころも思っていたのと違って良かった。
エンドロールには手記を書いた本人が長めに出てくるのだけれどとにかく明るくてハッピーな雰囲気の人、こんな過酷な理不尽な体験をしてこんな風に振る舞えるのが凄いなと思いました。
今現在のウクライナの状況を考えると色々なことを思ってしまいます。