Riy

モーリタニアン 黒塗りの記録のRiyのレビュー・感想・評価

4.1
米国の9.11事件については未だに謎の部分もあって、当初から中東との関係は取り沙汰されていましたが、この映画で一部は合点したところもあります。
冤罪で拷問を受けたモハメドゥ・スラヒの真実本の刊行を受けて、映画化と出演もしたベネディクト・カンバーバッチ、弁護士役のジュディ・フォスター、そしてモハネドゥ役のタハール・ラヒムの緊張感ある熱演が先ずは素晴らしい。この闇のある世界で真実の一矢を報いようというのか、正義は有るのか、真摯な一作でした。矢張り時には映画もこうあるべき。
エンディング、モハメドゥ本人が
ボブ・ディランの懐かしい“The man in me”を楽しそうに口ずさんでいたシーンは明るさの象徴だったでしょう。オバマ時代に無罪を勝ち得ても尚7年の追加投獄処置とは本当に酷いことでした。
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