Milan

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライトのMilanのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観たら絶対いいんだろうな、、、

テレビシリーズの1話を見た時に、よくある女の子わちゃわちゃ日常アニメかと思いきや、ラブライブだな。と思いきや1話のアタシ再生産で、ん???ウテ、、ナ、?
といい意味で裏切られた。

ウテナっぽくはあるんだけどそこまで狂ってはなくて現代のゆるふわ日常系アニメ要素をたっぷり入れてるせいか自分はそこまでハマれなかった。
これがもっと陰鬱としていたり、ヲタクへの媚びがなければスっと入り込めたのだろう。

しかし7話の「大場なな」はサブタイトルを見た時にこの話で何かが起きると予測ができた。
案の定その何かは起きたし、まどマギのほむら枠のような子だった。
最初はひかりちゃんか、まひるちゃんがその枠だと思っていたんだけどまさかのバナナか、やられたぁ〜と思ってそこから7,8,9,10話ぐらいは結構入り込めた。
だけどテレビシリーズの最終回も個人的にはそこまで盛り上がることは無かった。

本題の劇場版の話だが、
とにかく映像がやばいヤバい、ドラッグムービーの類など言われていてフィルマークスでも評価4.4。
これは観ないといけないだろとテレビシリーズから観始めたこの作品。

やりたいことは分かる。
要は舞台の演出をアニメに持ってくる。
幾原邦彦の弟子。
これだけで方向性は分かる。
舞台にしかできない演出方法をアニメーションに落とし込む度々の演出は好きだ。
電車が変形して皆殺しのレビューが始まった時、これは当たりだ!と思った。
その後のレビューのラッシュ。
双葉と香子の日本舞踊?の舞台×デコトラはぶっ飛んでいて面白い。
まひるとひかりの競演のレビュー
これもまた衣装と種目がコロコロと変わり飽きない。
クロディーヌと天堂
正直、この辺から飽き始めた自分がいた。
しかし戦闘作画は何かと見てはいられた。
純奈とばななも上に同じ。

ここまでずっと主人公であるかれんが置き去りなのだ。
でもそれでいいとも思う、だって正直主人公であるかれんはキャラ的には面白みがないから。
幼なじみとの約束を守り続けてトップを目指す主人公。
そんな属性は何回も見てきたから正直つまらない。
それよりも他のキャラたちの方が圧倒的にキャラ立ちしている。

ひかりが転校してきて急に最下位だったかれんがトップになるのも頷ける。
かれんはひかりがいないと面白みがない。

それで最後はマッドマックス怒りのデスロードのような、というかここはもうアドゥレセンス黙示録のオマージュか。

やりたいことは分かる。寺山的実験映像もイクニのウテナも舞台も宝塚も美少女アニメも。
それがハマる人には超ハマるだろう。
だけどなァー、最後の美少女アニメ要素が強いと個人的にハマれないんだ、、
もうこれは個人の好き嫌いだから作品が良作とか駄作とかそういうものじゃないんだ。畑が違うから。

結局劇場版も見てわかった、俺は大場ななの話が観たかったんだと。
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