ハレルヤ

マークスマンのハレルヤのレビュー・感想・評価

マークスマン(2021年製作の映画)
3.7
妻に先立たれた元アメリカ軍海兵隊のジム。ある日メキシコの麻薬カルテルに命を狙われる母子と出会い、撃たれて死の淵にある母親から息子のミゲルを親戚の家に送り届けてほしいと頼まれる。カルテルから執拗な追跡を受けながらもジムとミゲルはシカゴを目指して逃避行を繰り広げるサスペンスアクション。

年老いた主人公と少年が追われながらの旅をする映画といえば、イーストウッドの最新作「クライ・マッチョ」が思い浮かびます。何となく雰囲気も似てるなと思ったら、監督のロバート・ローレンツは長年イーストウッドの元でスタッフを務めた人らしく、まさしく彼の作風を受け継いでいるような印象を受けました。

本作の主演はリーアム・ニーソン。「96時間」以降アクション映画に定期的に出続ける彼ですが、今回も元軍人という設定でカルテルの悪人どもを相手に銃で撃退したり、体を張った格闘と頻度は少ないもののアクションはしっかりと見せてくれます。

ジムとミゲルの歳離れた2人の絆も死線をくぐり抜ける度に固くなり、初めの反目し合ってた様子とラストの別れを比べると、それを強く感じました。

そこまでガッツリ面白いとか感動する映画ではありませんが、それなりの安定感はある作品。ますます渋さに磨きがかかるリーアムの姿が見たいならばお勧めです。
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