鑑賞メーター

竜とそばかすの姫の鑑賞メーターのネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
1.1

このレビューはネタバレを含みます

リアルではぼっちの女の子、実はUではベルと名乗る人気の歌姫だったんです!とのことでしたが、実は女の子、人間関係めちゃくちゃ恵まれてるんですよ。
その恵まれてる感じに、自覚的でなさそうなところがムカつく、でその自覚的でないところが実は、細田さんがそうなんじゃないかって気がしなくもない。
仮想空間の取り扱い方に生体認証を取り入れてたのは面白いと思うけど、だからこそ逆に顔を晒すという手段が相当怖いと感じた。周りの大人、誰か止めるべき。ただその自己犠牲的態度が川に入って人の娘を助けた母親へと接続されていく…のかもしれない。そこは書き方がゆるくて伝わりにくいし、男女の要素が入ってる時点で母と同じようなベクトルにはなり得ないと思う。

…生体認証といえばその辺の説明が不十分で、竜が衰弱している=生体認証で繋がっているはずの本体の身に危機が迫っている、だから竜の本体というか正体を探って助けだそう、というプロットが一瞬全く見えなくなった。要は、視聴者置いてけぼりで、ガールズ二人が突然竜の正体を探り出したように見えた。説明不十分のわりに不要なセリフが多いと感じる。

あとサマーウォーズから細田さんの仮想空間への態度が変わってない、ネットもいいけどやっぱリアルっしょ、みたいなやつ。ネットってチョロい、みたいな感覚とも言おうか…あれから十年位以上経ってる、いい加減アップデートして欲しい。要は古臭い。新しさ皆無。なんか高知と武蔵小杉のマッチングアプリみたいな展開になってたことだし、細田さんもやってみたらいかがっすか?(そっちでモテるのも実は大変らしいですよ)
最後に美女と野獣をモティーフにつかう必然性ゼロじゃないすか?なんか本作の内容と相似性ゼロっすよね、だって主人公の女の子、ほかに本命いるじゃん爆笑
細田さんが本作のインタビューで「思いついた時に一気に構成を考えてスマホに入力した」とかいってました。思いつき乙、
女の子の顔に傷をつける、そんなシーンがどんな意味なのかよくよく吟味いただいてから映画の制作に取り掛かっていただけると良いかと思います。

今の細田さんは、倫理観が壊れています。
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