このレビューはネタバレを含みます
歌とアニメーションの表現は凄く良かったけど、ストーリーの最後が残念過ぎる。
お母さんと同じ行動をすずにもさせたかったんだろうけど、児童虐待している奴が東京にいるって周りにいた大人も皆んな分かっているのに、被害に合う確率は目に見えているのに、すず1人で東京に行かせるのは本当にどうかと思う。案の定、顔に傷付けられるし、未成年なのに、有り得ない。誰か1人くらい大人が全力で止めた方が良かったと思うし、それを振り切ってまで行く。という展開があっても良かったのでは。。
結局、恵も「戦う」の一言で、何の解決にもなっていない。
仮想世界がいくらご都合主義やファンタジーでも受け入れる事は出来るけど、現実世界でもご都合主義過ぎるのは、アニメだからって許される表現なのか。
あの保護者気取りの大人たちは、母親の時に只ぼーっと突っ立ってるギャラリーと同じ扱いで良いのか。そこに、彼女たちの感情は無いのか。無視して良いのか。
美女と野獣をオマージュしたり、SNSの誹謗中傷・母の死・父との関係・恋愛・虐待などを描くのは良いけど、
全く話の中で触れられない・片足のない愛犬が気になってしょうがないし、話として描かないなら、普通の愛犬で良かっただろうに...。
他にもストーリーを運びたいだけと思われる感情表現があって気になった。。。
コンサート邪魔されて、「誰なの？」って思うかなとか。「なんだあいつ」とか怒るならまだしも、いきなり中身の人、知りたがるかな？とか。
世間が中身の人を気になり出して、ベルも気になり始めるとかなら、まだ分かるけど。。
後は、ベルの正体が明かされて、すずの姿で歌っている時に、周りの群衆も泣いてたけど、何で群衆まで泣いているの？すずが泣いてる理由知らないよね？もらい泣き？？とか。上げたらキリがないですが。。
未来のミライよりは良かったけど、最近の細田さんはストーリーが盛り込み過ぎている印象。
もっとシンプルで良いし、描けない設定を入れるくらいなら、入れない方が良い様に思う。
お父さんとのLINEは良かったけど、恵と会った時とかお互いの感情をセリフで説明し過ぎで萎えたし。。。そこはもう観てる側は、感じ取ってるのでは...あそこまで言わないと伝わらないのかな....黙って抱き合ってるくらいが丁度良かった気がします。
時かけやサマーウォーズの様な名作には、また巡り会うことは出来ないのかな。。。
